WEBデザイナーとしてバナーやデザインカンプを作っているけれども、自分の作ったデザインに自信がない
他の人が作ったデザインと自分のデザインを比較してしまって辛い
今回は、このようなお悩みを持つ方に向けて対処法をお伝えしていきます。
結論からお伝えすると、「すでに世の中に出ている良いデザインを紐解いて言語化して実践に落とし込む」を繰り返すと、徐々に視覚的に良いデザインを作ることができるようになり自身にも繋がっていきます。
ではそうすればよいのか、ここからは深掘りしてお伝えしていきます。
Webデザインはとにかくインプットが大事
法則を学ぶ
一流のクリエイターはなんとなく感覚で作っているのではなく、ルールに乗っ取ってデザインを作っています。
まずは、ルールを知るところから始めていきましょう。
たとえばGoogleやAppleなど、世界を代表するIT企業はデジタル上のデザイン(UIUX)のガイドラインを無償で公開しています。
中でもGoogleのMaterial You、Appleのヒューマンインターフェイスガイドライン(HIG)などは非常におすすめです。
そういったガイドラインを学ぶことで、今まで「なんとなくきれい」「なんとなく見やすい」という感じ方をしていたWebデザインが「なぜきれいでわかりやすいのか」が説明できるようになります。
配色、配置、タイポグラフィなどなど。それぞれの守るべきルールを会得するだけで、ぐっとデザインへの理解が深まります。
長々と書いてしまいましたが、一番お伝えしたいポイントは「デザインは説明可能である」ということです。
クリエイティブな人がなんとなく作っているものではなく、一定のルールを守ることで良いデザイン、というものは実践できるようになります。
事例を学ぶ
法則を一通り学んだ後は、事例を学びましょう。
自分が「良いな」、と思った会社のWebデザインを眺めて、どんなポイントに自分が惹かれたのか、言語化していきましょう。
そうすると、文字の配置がぐっと雰囲気を高めていたり、たっぷり使われた余白がゆとりのある印象を与えていたり、「人間がデザインをどう解釈するのか」という部分が少しづつ見えてくるはずです。
この言語化のプロセスで詰まった部分については、また法則の部分に立ち返って勉強しなおすととても効果的です。
個人的なおすすめは、美術館のように自分が好きなWebデザインをブックマークしてどんどん蓄積していくこと。
学べば学ぶほど自分が惹かれるデザインの幅や惹かれるポイントが増えていくはずなので、定期的に振り返って再解釈をしていくと新しい学びが得られます。
特に最近では、良質なWebデザインの事例をまとめたWebサイト、書籍が非常に充実しているため、そういったものをチェックしてみるのもおすすめです。
自分でテンプレートを作ってみる
法則と事例を学んで、一通り言語化をすることができれば、大体のデザインでの共通項が見えてくるはずです。
例えば、ヘッダーやフッター、サイドメニューにハンバーガーメニュー、CTA(Call To Action)ボタン。よく使われるデザインの要素は決まっています。
こういった要素を制作のたびに検討し直すのは、気持ち的にも労力的にも非常に大変なので、まずはフレームワークとして作成をしてしまいましょう。
複数パターンのよくあるWebデザインの要素をUIツールに登録して、すぐに呼び出せるようにしておくのがおすすめです。
Webデザインでは、つまるところいかに自分の引き出しを増やすか、が大事です。
制作をするたびにそれをすぐに型化して、すぐに取り出せるようにしておきましょう。
最近はFigmaなどのUIツールで簡単にフレームワーク(コンポーネント)として蓄積することが可能なので、ぜひぜひやってみてください。
ここまでご紹介したインプットを続けていくことでどんどん自信がない、、と思っていたデザインが自分のものになってくる感覚を得られるはずです。
ふわっと理解していたものがどんどん言語化できていく過程は非常に楽しいものなので、ぜひ楽しみながらインプットを習慣化してみましょう!
デザインを実践してみる
インプットが固まってきたら、少しづつ「Webデザインが自分にもできるかも」「Webデザインできるかも・・」と自信がついてくるはずです。
そうなったら早速デザインを実践していくステップに入っていきましょう!
ここからはつまづきにくいWebデザインの実践方法をご紹介いたします!
バナーデザインなどの要素をデザイン
一通りインプットが完了した後は、バナーなどの部分的な要素のデザインをしていきましょう。
例えば、広告用のバナーデザインなどは、ココナラなどのスキルマーケットで需要があるのでとてもおすすめです。他にも、シンプルなロゴやCTA(Call To Action)ボタンなど、よく使う部分をデザインしてみましょう。
部分的な要素に絞ってデザインをしていくことで、全体デザインでは気づかなかった細やかな調整や工夫ポイントが見つかってくるはずです。
できれば1つのデザインに対しても複数パターンを用意して様々な要望に応えられるように制作をしていきましょう!各要素に対して、余白や色の使い方が見えてくれば、後々のページ単位でのデザインが非常に楽になります。
小規模なサイトをデザイン
部分的なデザインができるようになればいよいよサイト全体のWebデザインを実践していきましょう!
おすすめは個人事業主の方のホームページや小規模なボランティア団体などの非営利団体のホームページをデザインすること。
最初は自分も勉強がてらなので、最小限のお代だけいただきつつ、最大限のWebデザインを提供していきましょう!
まずは、サイト構造を設計して、各ページの役割を決めます。
その後は具体的なデザインの設計に入りますが、少しつづデザインの調整をしながら進めるようにしましょう。
具体的なデザインの設計において非常に重要になるのが、複数のパターンを用意して、比較すること。
こうすれば、クライアントとのコミュニケーションも非常に捗るんです。
「AパターンとBパターン、どちらがイメージに近いですか?」というように具体的な方向性のすりあわせが簡単にできます。
この複数パターンデザインの作成の際に、非常に役に立つのが、上述の通りまとめたテンプレート。
アイコンやボタンなどの細かいUIのフレームが活用できます。特に作業スピードに自信がない方は、参考にしたいページのスクショを切り貼りするだけでも十分です。
切り抜きする場合は、トンマナがズレるのは危険なので、最低限切り抜いた素材の色味は、対象デザインの色味と統一させましょうね。
そして、こういった小規模なサイトデザインができるようになれば、あとは少しづつデザインするサイトの規模感を広げていきましょう。
こういった流れで1つずつ階段を登るようにデザインを学んでいけば、
最初に感じてしまっていた「Webデザインに自信がない・・」という状態は少しづつ解消ができて、Webデザイナーになれるはずです!
言語化、フレームワーク化を徹底していけば着実にWebデザイナーとしての自信を身につけていきましょう!
まとめ
Webデザインに自信がない人がWebデザイナーになるためには継続的なインプットと、少しづつデザインを実践していくことが重要です。
特に、すでに世の中に出ている無数の「良いデザイン」を紐解いていくことが、自信をつける一番の鍵になっていくでしょう。
そして、法則や事例のインプットをしていくことでデザインそのものへの理解を深めることができれば、自ずとデザインの実践の幅も広がっていきます。
はじめに自信をつけるのは大変かもしれませんが、1つのデザインでも自信を身につけることができればそれを起点にまたさらに広げていけるのがデザインの良いところです。
自信がないというのは、WEBデザイナーなら誰もが経験する感情です。
不安は研究と実践を繰り返すことで和らいでいきますので、少しずつ自信につながることをやっていきましょう!